20歳未満飲酒
だからダメなんだ!講座

KNOWLEDGE

ここは“20歳未満飲酒の危険性について”をわかりやすくまとめたページ。それぞれの項目は興味深い内容で勉強になりますので、しっかり読んでください。読み終わったら理解度チェックにチャレンジしてみましょう。

1. 20歳未満飲酒の危険性

20歳未満の人が飲酒をしてはいけない理由のひとつは、発育面において大きな危険性が潜んでいるからです。

① 脳の発達への影響
10代から飲酒を続けている人たちのなかには、20代で脳の萎縮が始まっている例があります。発育途上の脳細胞は、より強くアルコールの影響を受けやすいことによります。
② 急性アルコール中毒
アルコールには中枢神経抑制作用つまり麻酔作用があり、特に20歳未満の人は、一度に多量飲酒すると、急性アルコール中毒に陥ることが多いのです。20歳未満では、アルコールを代謝する酵素の働きが弱いことも原因です。
③ 成長障害・性腺機能障害
男性はインポテンツ、女性は生理不順・無月経になる場合があります。
④ その他
肝臓や膵臓などの臓器障害に陥りやすくなります。また、飲酒開始年齢が若いほどアルコール依存症を発症しやすいとされています。これらのように、深刻な問題を含んでいるので、20歳未満は飲酒をしてはいけません。

2. 飲酒年齢について

大正11(1922)年4月1日に施行された未成年者飲酒禁止法に基づき、日本では飲酒は満20歳から、となりました。これは世界で3番目の法律となります。

では、なぜ満20歳なのか?
それは20歳未満の飲酒は体の発育に悪影響があること、そして満20歳になると自己責任が取れる立場となり、措置に代理人が必要なくなることなどによります。
発育と社会性の両面から日本では20歳からが飲酒可能な年齢として決められました。

また、日本人の約4割が遺伝的にお酒を飲めないか弱い体質であるとされており、お酒に弱い人が多くいることも忘れてはいけません。

最後に、飲酒を戒めることわざを紹介します。
「大酒遊芸(たいしゅゆうげい)は末の身知らず」
大酒を飲み、芸事(遊びごと)に凝るのは、自分の将来を考えない者がすることである、という意味です。将来のことを考え、20歳未満の飲酒はもちろん、過ぎたる飲酒はやめましょう。

3. 20歳未満飲酒の
罰則について

20歳未満の人の飲酒は、法律で禁止されています。では、違反した場合、どのような罰則が設けられているのでしょうか。

20歳未満の人が飲酒した場合は、監督者である大人が罰則の対象となります。
酒類を販売する酒販店等に対し、20歳未満と思われる人に対する年齢確認の徹底と、すべての酒類陳列場所に「酒類の売場である」または「酒類の陳列場所である」旨と「20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しない」旨を表示することが指導されています。20歳未満の人が飲酒することを知っていて酒類を販売すると、50万円以下の罰金に処せられ、酒類販売免許が取り消されることもあります。
飲食店においても、20歳未満と知っていて酒類の提供をすると、50万円以下の罰金に処せられます。
20歳未満の人自身が飲酒した場合も、芸能人の飲酒問題に代表されるように、社会的制裁を受ける場合があります。
20歳未満飲酒を未然に防ぐため、大人が責任をもって飲酒問題に取り組み、20歳未満の人も将来のことを考え、慎重に行動することが求められています。

4. こんなときに飲酒の
機会はやってくる

20歳未満の飲酒の機会は個人によって様々ですが、大きく2つに分かれます。
大人は、その機会を見過ごさず、監督者として注意、適切な対処を心掛けましょう。また、20歳未満の人は、飲酒が非常に危険な行為であることを認識し、予め断り方を考え、毅然たる態度で断りましょう。

① 家庭/自宅での飲酒
20歳未満の人が飲酒をするもっとも多い場所は自宅であることが調査で分かっています。20歳未満の人の監督者である家族が、20歳未満飲酒を見過ごしていることは由々しき問題です。それは、周囲の大人の意識の低さ、20歳未満飲酒による危険性の軽視によるものです。自宅でお酒を勧められた時は、20歳未満の人自ら「20歳未満飲酒の危険性」、「お酒を飲ませた大人が罰せられる」ことを伝え、断りましょう。
② 行事/祭事での飲酒
中学校、高校、大学の長期休暇(夏休み、冬休み、春休み)、学園祭後、体育祭後、もしくは各種テスト後などに「打ち上げ」として飲酒、というケースがあります。
それは緊張から解放される時期でもあり、「盛り上がりたい」という欲求から飲酒をしてしまいます。疲れている状態や開放的な状況での飲酒は非常に危険です、絶対にやめましょう。
もちろん、大学生でも20歳未満の人は飲酒をしてはいけません。

5. 20歳未満飲酒による
事件・事故

20歳未満飲酒による事故の代表的なケースに、急性アルコール中毒があります。急性アルコール中毒により病院に搬送された数は東京消防庁管内だけで18,212人、うち20歳未満は649人(2019年度 東京消防庁調べ)にのぼっています。特に若い人は、コンパや新入生歓迎会などで場を盛り上げるために「イッキ飲み」をすることが、急性アルコール中毒の大きな原因となっています。

また、意外に知られていませんが、飲酒を強要し急性アルコール中毒で死亡させた場合は、「傷害致死罪」として3年以上の有期懲役となり、死亡に至らなくても「傷害罪」として重い処罰が課せられます。飲酒を勧める側もアルコールで理性を抑制できなくなっているケースがほとんどで、中毒になった本人だけでなく勧めた人間もまた飲酒の”被害者”となっている場合も多いのです。

その他、泥酔しての転落事故や水難事故、飲酒運転、飲酒後の暴力事件なども毎年数多く報告されています。お酒を飲んで「キレる」事件も少なくありません。

心も身体も未成熟な20歳未満にとって飲酒は、「暴走」を助長させる凶器にもなるのです。

6. 世界の飲酒事情について

日本では20歳から飲酒が認められていますが、それは日本の法律に基づくもの。
世界の事情は日本とは異なります。

例えば、アメリカ合衆国ではすべての州で飲酒・酒類の購入は21歳になってからと法律で定められています。ヨーロッパの国々では飲酒可能年齢は16~18歳が多く、中近東では宗教的な事情などから飲酒禁止、酒類販売禁止の国(クウェート、サウジアラビアなど)も存在します。飲酒年齢と酒類の購入可能年齢が異なる国もあります。日本はもちろん、飲酒も購入も可能なのは20歳以上です。

これらから分かるように、お酒は世界共通の文化ですが、その扱われ方が異なります。それは、各国の文化や歴史、宗教、さらに人種などによるからです。

国内外問わず、ルールを守った飲酒が大切です。

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